FX会社に転職する人に教えておきたい過去の業界のブームとこれから先の事
ちょっと前までのFXブームはすごかった。
2006年から2010年くらいまでかな?
主婦でもFXでお小遣い稼ぎ!
みたいな嘘くさい提灯記事や特集がバンバン出ていた時代ですわ。
とにかく猫も杓子もFX。
本屋の書籍コーナーに行ったら、FXに関する本ばかりでビックリしましたよ。
そんな時代です。
クッソ田舎に住んでいる自分のオヤジでさえ、
「おい、FXって儲かるんか!?」
って言ってたくらいです。
あり得ないくらいのブームですわ。
ま、こっちからすれば
「ああ、ブームもここまで来たか。。。」
って感覚。
なんか冷めるよね。
ウォール街の靴磨きの少年の話って有名です。
田舎に住んでいる普通のおっさんがあーだこーだ言い出したらブームも終わり。
これが鉄則。
いつの時代も通用する黄金の法則ですわ。
ちなみに、うちのオヤジの言うことには基本逆張りするようにしたほうがいい。
そう思って普段から行動してます。
過去に
「Vineが流行る!!」
って言ってから、そこで急速にVineが落ち込んだときに自分が正しいことに気づきました。
それでも中途半端にアンテナが高いから困りもの。
行動力がある天才と、行動力があるバカの両方を比較すると、行動力があるバカの方が困るってのはこのことだったのかと自ら体験。
「ビットコインが儲かるのか!?どうなんだ!?」
そんな風に生暖かくチャートをチェックしてます。
元業界人が見る今のFX業界の状況
さて、話をFX戻しましょう。
時は流れていまや2017年。
FXブームが最高潮だったころから約10年以上が経っているわけです。
その間、FXの次に流行るともてはやされたCFDが2010年に思いっきりズッコけてしまい、FXもレバレッジ規制で100倍から25倍のレバレッジになってからはトーンダウンしました。
今や、ハイレバ好きなギャンブラーに近い”養分投資家”は、アフィサイトの情報を鵜呑みにして海外のクソみたいなノーライセンスのFX業者にお金を預けているという歪んだ時代に。
国内のFX会社って、一時期100社以上は存在してたんです。
でも、今やすっかり淘汰されてしまい約60社程度になってますからね。
競争原理が働いたとはいえ、各社とも
- 狭いスプレッド
- キャンペーン
これくらいしか打つ手が無くなっている現状は何とも閉塞感が漂う状況で寂し限りですわ。
でも、狭いスプレッドの競争もそろそろ限界だと思うんですけどね。
ドル円なんて最小で0.3ですよ?
こんなの、ほぼインターバンクのレート。
多分FX会社の利益なんて全然出てないですよ。
昔のドル円のスプレッドなんて3でしたから、FX業者にとってはいい時代だったもんです。
あと、最近は暗号通貨が盛り上がってますんで、
「ビットコイン建てでFXが出来ると面白いんじゃ?」
なんて意見があったりします。
もうね、
安易すぎるよ?
あんた、ビットコインの流動性とボラティリティでまともに取引できるの?
こんな誰でも思いつくようなアイデア、転職活動の面接で言わない方がいいですからね。
まとめ
こんな感じで、FX業界は過去のブームを経験してから、盛りあがりとしては右肩下がりの傾向になっているのが正直なところ。
各FX会社はこれから先を見据えてしっかりと戦略を立てていかなければいけない状況になっているんですわ。
なので、
これからFX業界に挑戦するのであれば、こうした現状を知っておきましょうねってこと。
いずれにしても、ここから先、こうした業界の閉塞感を少しでも改善していけるようなクリエイティブで行動力がある人材こそ、FX業界に挑戦して欲しいものです。
あなたのちょっとしたアイデアが業界を変えるかもしれない。
そう思うと、逆に挑戦しがいのある業界であるとも思いませんか?
どう思います?
元業界人としては、これからのFX業界の姿がどうなるか楽しみにしてますわ。